小林 今年のap bank fesでは、なかなかいい出会いだったね。
グレート あの日のことは、僕らにとってデカイですよ。ライブ前は、アウェイでウケなくて、(「真冬の盆踊り」で)「ヨッサホイ、ヨッサホイ♪」ってお客さんが誰もやらないのも、それはそれで楽しいじゃん。「そこで俺たち頑張ろう!」ってなるだろうからそれでいいや、とメンバーで話していて。
鈴木 後々の伝説になれば面白いなと(笑)。
グレート でもいざ出てみたら、まったく違いましたね。
鈴木 前情報として、ap bank fesはかなり手強いよという噂は聞いていたんですよ。でも僕らはそのあたりには慣れているので、はなから玉砕覚悟で挑みました。まぁ結果的には、きったねえ野良犬が私立の小学校の校庭に迷い込んできて珍しく思われた感じなんじゃないかなぁって(笑)。
グレート 僕らのなかでは、そういう総評でしたね。「きったねえけど、なんだかかわいいな」みたいな(笑)
鈴木 とりあえず、大怪我は避けられたなっていう。
小林 (笑)。でもやっているときも、かなり手応えはあったでしょ?
鈴木 ありました。1曲目から、「あれ!? 噂と違うぞ」って。順番的にもMr.Childrenの後だったので、僕らのステージは完全にトイレタイムだと思っていたんです。ゲルマン民族大移動みたいな感じでみんな木陰とかに行っちゃって、三列くらいが残っているような(笑)。
グレート でも、途中から人がどんどん増えてきたのも見えたから、「これは来たな」って思いましたね。
鈴木 いつも僕らはフェスでもメインステージではないので、あれだけ一気にお客さんがいることもないんです。
小林 でも、フラワーカンパニーズは大舞台に映えるよね。
鈴木 小さいところばっかりでやっているんですけれどね(笑)。