小林武史によるダイアリー。日々の出来事や、現在進行中のプロジェクトについて、今考えていることなどを綴ります。

GINNING

2010.12.02 00:02

POC見学の二日目の最後に
GIN工場(綿と種を分離する工場)に行って、
工場内を見学させてもらいました。

ジニング(GINNING)という作業は、
種取りのことを指すらしいです。

とにかく収穫時期なので、写真でお解りの通り、
山のような綿花が、牛の弾く荷馬車や
トラックなどを使って運び込まれてきます。
それがベルトコンベアに乗って、綿と綿実に分けられ、
さらにその綿は圧縮され、巨大な立方体となって
工場の外に運び出されるという
一連の行程が機械化されていました。

運び込まれる綿花の大群の中の一角にPOCが陣取っていて
その時はまさにPOCをジニングしている最中でした。
写真を見てその臨場感をお届けできたらと思います。

そんなわけでPOCは見事にインドの現場で根を下ろし、
その根は間違いなく広がって行っている最中でした。


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歓迎の儀と謎のギター

2010.12.01 00:09

旅の途中、ある村では盛大な歓迎の儀というか
式典のようなものも行っていただきました。
僕らが到着するのを待ってくれていたのか、
きっとどこかで「来たよ!レッツダンシング!」などという
キュー出しもあったと思われます。
道を上り終えたら、一群の70~80人ぐらいはいると思われる
老若男女の集団が、太鼓や不思議なギターのようなものと合わせて
踊りながら、僕らを出迎えてくれました。
レイを掛けてもらったり、貢物というか贈り物をもらったりしました。
僕は、牛が綿などの荷物を運ぶ荷車の模型をいただきました。

ちなみに、いただいたものはコレです。
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そして最後は、僕らも踊りの舞いに参加しました。

ところでさっき言った謎のギターですが、
その楽器の音だけが、トラックに積んだスピーカーから出ているのです。
多分エレキギターを不思議なチューニングで弾いていると思われますが、
そのスピーカーから出ている音に合わせて、
生の打楽器軍団も5~6人いるのです。
つい、複雑なビートをよくそのギターのフレーズと
ずれないで叩けるものだな、と感心してしまいました。
だって打楽器がスピーカーから出て弾くなら解るのですが、逆ですから。


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小林武史

音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。映画『スワロウテイル』(1996年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)、など、手がけた映画音楽も多数。2010年の映画『BANDAGE(バンデイジ)』では、音楽のみならず、監督も務めた。03年、Mr.Chilrenの櫻井和寿、音楽家・坂本龍一と自己資金を拠出の上、一般社団法人「ap bank」を立ち上げ、自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざな活動を行っている。