小林武史によるダイアリー。日々の出来事や、現在進行中のプロジェクトについて、今考えていることなどを綴ります。

ライブ三昧

2010.12.17 01:40

ここしばらく、うちの会社はライブづいていて、
その区切りとして本日My Little Loverの赤坂ブリッツがあり、
ひと通り終わったような感じです。
それにしても、年末のMy Little Lover「acoakko」は、
もう定番にしたいと思うぐらい、
ギターの古川君、キーボードの森君の
きっちりした、そして心あらわれるような、
ピュアでかわいらしいライブでした。

若干さかのぼってナオト・インティライミ奇跡の武道館。
もちろんこれも見ましたが、事情があって
僕は最後まで居られなかったけれど、盛り沢山なライブでした。
とにかくアウトプットが多様な男なので、今後のエディットの仕方次第で
もっと総合エンタテインメントをショー感覚で創り上げていけるんでしょうね。
だけど、お客さんとは、もっとナオト独自の運動神経で、
やりとりができるといいんだろうね。
そのために武道館っていうのは、ちょっと大き過ぎるのかもしれない。

そして僕はブログもなかなか書けないほど潜るような感覚で、
クリエイティブに浸りきっていたのが、
昨日ライブをやったリリイ・シュシュでした。
見に来てくれた人はわかっていると思いますが、
結局MCはひとつもなく、拍手をするタイミングでさえ
ほとんで提示しないままの約90分のライブでした。
全体をひとつの組曲のように捉えて演奏をしたというか、演奏しきりました。
まぁ緊張感もあったけれど、本当に面白かったです。
リリイ・シュシュのことは、またもう少しこのブログで書いていこうかな。




窓越しの夕景

2010.12.04 00:15

彼女の言ったそれは、本当にネガティブな意味でも、
限りなく諦めに近いというような意味とも違って、
車中でややあっけらかんとした雰囲気だったんだけれども・・・
つまり、ありのままであることの強さみたいなものに
納得させられてしまうというか、そんな感じなんですよね。

だけれども、僕らがやっているPOCプロジェクトで、
健康面や経済面でもより良くなっていく、
少なくともそう感じている家族はたくさんいるし、
ものすごい数の人の中に、物欲などを中心とした
豊かになりたい志向がうねりを上げているのも事実だろうし、
確実に今世紀でこのインドという国も変わっていくんだなと
僕は最終日のムンバイの夕景を車の窓越しに見ながら思っていました。


これでインド紀行はひとまず終わりとします。



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鈴木さん

2010.12.03 00:13

今回インドの旅に同行してくれたスタッフに、
伊藤忠のPOC担当且つムンバイで駐在している
鈴木さんという女性がいらっしゃいます。
彼女はアメリカに留学した後、ムンバイの領事館に勤め、
伊藤忠へ入ることになるのですが、
彼女の目標というか、モチベーションというか、
座右の銘というものは「世界平和」なんだそうです。
伊藤忠に参加する際の面談で彼女がそう発言したことを
ムンバイ初日の夜、スタッフ達との食事中に、
からかわれ半分で楽しく話しながら聞いたのですが、
その後も旅の道中、
僕は彼女の真っ直ぐでおおらかな性格の言動に
何度も明るい気持ちにさせてもらったり、
感心させてもらったりしていました。

そんな彼女が旅の最終日、
ムンバイの町を車で走っている時に、
「小林さん、この町の一人ひとりを助けたいと思いますか?」
というような趣旨の質問をしてきたのです。
まさに僕もそのようなことを本当に考えていたので、
「すごく難しいですね」と答え、
同じことを僕が彼女に聞き返したら、
彼女も、「ここに暮らしていると、そんな気が起きなくなる」
というようなことを言っていました。

続きはまた明日。


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小林武史

音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。映画『スワロウテイル』(1996年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)、など、手がけた映画音楽も多数。2010年の映画『BANDAGE(バンデイジ)』では、音楽のみならず、監督も務めた。03年、Mr.Chilrenの櫻井和寿、音楽家・坂本龍一と自己資金を拠出の上、一般社団法人「ap bank」を立ち上げ、自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざな活動を行っている。