小林武史によるダイアリー。日々の出来事や、現在進行中のプロジェクトについて、今考えていることなどを綴ります。

三日間を終えて

2011.07.19 10:39

ap bank fes'11 Fund for Japan
全てのプログラムが昨日終わりました。
毎年充実感があるけれども、今年はさらに一体感というか、
方向性が定まっていた感じがして、本当にいいフェスでした。
昨日の夜は瞬間的に台風による影響の雨が降り、
でもタイミングとしては、台風の接近がまだぎりぎりという感じだったので
最後のミスチルのパフォーマンスの時は、
むしろ演出かのような盛り上がりを見せるようなことになりました。
しかし、その後アンコールでは、
雨も上がり、花火も打ち上がりと、最高のフィナーレでした。

今朝起きてみて、いよいよ台風がもうそこまで近づいている
という雨風のなか、ホテルの窓の景色を見ていて、
2007年の台風で中止になっていた1日目、2日目のことを思い出しました。
あの時の何ともやり切れない気持ちも含めて。

本当にいろんなことが紙一重ですよね。

いろんな問題もあるし、特にこの国にはいろんな問題が山積みです。
だけど、このフェスが天候に本当に恵まれたことを、
台風の最中ではあるけれども
(この台風のタイミングで不運な思いをしている人もいると思いますが)、
無事にフェスをやり遂げて、つま恋を後にできることを感謝して
次に向かいたいと思います。

このフェスに関わってくれたミュージシャンやスタッフ、
そして参加してくれたみんなに本当に感謝します。

フェスの収益は、大切に東日本の復興支援のために使わせていただきます。

今年もありがとうございました。


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小林武史

音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。映画『スワロウテイル』(1996年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)、など、手がけた映画音楽も多数。2010年の映画『BANDAGE(バンデイジ)』では、音楽のみならず、監督も務めた。03年、Mr.Chilrenの櫻井和寿、音楽家・坂本龍一と自己資金を拠出の上、一般社団法人「ap bank」を立ち上げ、自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざな活動を行っている。