小林武史によるダイアリー。日々の出来事や、現在進行中のプロジェクトについて、今考えていることなどを綴ります。

nagaya

2010.03.17 23:57

最近考えていることの中に「人が何に向きあうのか」があります。
向き合いたい対象にきちんと向き合って
きちんと仕事にまで高められている人が増えれば
世の中は本当に変わっていくと思うのです。

例えば、LOVE CHECKの話をした時にも言ったかもしれないけれど、
貧困という問題に正面から向き合いたい人と思っている人だったり、
過疎の問題にも向き合いたいと思っている人だったりね。

そんなことを考えていたら、
例えばベーシックなコーヒー屋さんがあって、
そこにコーヒーと向き合いたい人がいるお店があるとか、
僕の好きな関西風のおでん屋があるのだけれど、
おでんのお風呂の中に具を温めてて、
お客さんにサービスするのが絵になる人がいるお店とか、
人生の酸いも甘いも知り得るような女性が、
カウンターに独りで立っているお店とか
(ちなみにこれは僕の秘書長が題材になっています)。

そういう本質的なことに向きあっている人たちが、小さなお店を連ねて
nagaya(=長屋)プロジェクトなるものを、この数日前から考え中です。

つまり、そういう向き合いたいものと向き合っている人との関係を
横の繋がりで、また新しい共同体をつくっていければと思っています。
kurkkuのチェーン店のようなものではなくてね。

まぁどうなるかわかりませんが。


kobayashi_0317.jpg
lego big morlのメンバーと作業しました

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小林武史

音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。映画『スワロウテイル』(1996年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)、など、手がけた映画音楽も多数。2010年の映画『BANDAGE(バンデイジ)』では、音楽のみならず、監督も務めた。03年、Mr.Chilrenの櫻井和寿、音楽家・坂本龍一と自己資金を拠出の上、一般社団法人「ap bank」を立ち上げ、自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざな活動を行っている。