第1回 ネクストステージというキーワード
- カナタ
- (席につきながら、小さい声で)うわ〜、緊張する......。
- ――
- 今日はぜひ、お互いの距離を縮めていただければ、と。
- 櫻井
- そんなにないですよ、距離とか。
- ――
- そうですか? 4人ともすごい緊張されてる面持ちですが。
- 櫻井
- 全然そんな、ねえ?(笑)
- ――
- lego big morlの音楽は聴いたことありますか?
- 櫻井
- 新しいアルバム(制作中のもの)を聴かせてもらったんです。よかったですよ!
- 4人
- ありがとうございます!
- 櫻井
- もっとマニアックなバンドなのかなと思ってたんですよ。でも、聴きやすかったのと、あと、リズムがかっちりしてるなと思った。すごい一生懸命作ってるんだろうなっていうのが伝わったし、楽曲の水準が高い、1曲1曲。
- カナタ
- いや、もう、嬉しいです。
- ――
- やっぱり、ちっちゃいときからMr.Children聴いてた、って感じです?
- タナカ
- 実際、そうなんです。
- 櫻井
- ちっちゃいときからかぁ......(笑)。
- ヤマモト
- 僕とかはコピーバンドやってましたし。「マシンガンをぶっ放せ」とか。
- タナカ
- 「終わりなき旅」もやってたね。
- ――
- この機会に、櫻井さんに質問がありましたら、どんどん投げかけてください。
- アサカワ
- ライブ前にやる験担ぎのようなものはありますか?
- 櫻井
- なんかあったかな......。あ、体を動かしておかないと不安なのはあります。体があったまってないと、歌うときに体が鳴らないから。あと、演奏はなんだかんだ言って反射神経なので、運動することでアップさせてる状態を作ることですね。験担ぎというか、心掛けてることはそれです。
- カナタ
- ライブ前のウォーミングアップは必要ですよね。声のアップは何かするんですか?
- 櫻井
- ボイストレーナーさんが出してる本があって、それに付いてるCDに発声練習のやり方が録音されてて、それを聴きながらやってる。
- カナタ
- その本、すぐ買います!(笑)あと、レコーディングで、ノリノリに歌を録る方法ってありますか? ヘッドフォンで歌ってると閉塞感というか、密閉されるとめちゃ歌いにくいんですけど、(ヘッドフォンの)片耳を外すと音程が不安で。結局、密閉された空間で歌って、なかなかイメージが大きくなれないというか。
- 櫻井
- わかる、わかる。レコーディングのときってマイクが固定されてるから、すごいアグレッシブな曲でも(マイクの位置に合わせて)止まって歌わなきゃならないから、やりにくいんですけど、こうやって(マイクを手に持つポーズ)歌っちゃえばいいっていう。
- カナタ
- あ、マジっすか!
- 櫻井
- そういう人、けっこういるよ。場合によってはヘッドフォンしないで、音をスピーカーから出して歌う人もいる。ボノ(U2)もそうだったと思う。
- カナタ
- ええ、それだとスタッフに「やり直しはきかないよ」っていうプレッシャーを与えられるので、「じゃあ、ヘッドフォンにしよっかな~」って(笑)。でも今度、ハンドマイクでやってみます。
- タナカ
- 今日、これから歌入れだし。
- ――
- 今、ちょうどレコーディング中なんですね。
- カナタ
- 次に出すアルバムの。歌だけ録り残ってて、明日には終わる予定です。
- 櫻井
- 小林さんプロデュース?
- カナタ
- そうです。小林さんがすごく身近にいてくれて、僕がすごい迷い症で、1曲に何十通りも作ってしまうと、これでいいから、ってパッと決めてくれたり。
- タナカ
- 今回はやっぱり、ファーストアルバムとは違う面というか、僕らの中ではネクストステージっていうキーワードがあって。やっぱりバンドにとってセカンドアルバムは大きいっていうのはわかってましたし、そこを意識しすぎて悩んでしまったりはあったんですけど。でも長い期間をかけて取り組んだ分、とてもいいものができてると自分らでは思ってます。
- ヤマモト
- さっき櫻井さんが、もっとマニアックなことをやってると思ってたっておっしゃったんですけど、たしかに今まではそうで。今回もそういう、よく言うと緻密な音楽で編み込むようなことをしてたんですけど、もっと気安くできるんじゃないかっていうところを念頭において作ったので、そういう意味ではいいものができたかなと思います。
- ――
- (櫻井に)バンドにとって、セカンドアルバムは大事なんですか?
- 櫻井
- 僕らがセカンドアルバムを作ってたときは、自分自身でそういうことを感じてはいませんでした。ただ、まわりのスタッフはそう思っていたかもしれないけど。でも自分たちが長く音楽シーンにいると、デビューしたてのバンドってずるいなって思うの。1枚目の作品は多少粗削りでも、「デビューアルバムがこれなんだから、もうちょっと成長したらすごいことになるぞ」って、期待感も含めて1枚目って聴いてもらえてるから。バンドの伸びしろを聴く側が勝手に広げて聴くっていうか。だから、2枚目は1枚目をかなり上回らないと、「ああ、これだけのものだったんだ」ってなっちゃう。だからそういう意味では2枚目は大事だと思うよ(笑)。でも作ってる本人たちはそんなこと自覚しなくていいような気もしますね。


















