第4回 時間の流れが違うでしょ?2010年4月 1日(木)
弓の張替え作業は続きます。
弓の生命線とも言われるヘッドと呼ばれる部分。

ここに、前回束ねた毛のもう片側を取り付けていきます。
台形型の小さなくぼみがあるのがわかりますか?
スティックに毛を取り付ける際は、接着剤は使わず
このくぼみにクサビ(はめ込んで取り付ける木片パーツ)を埋め込んで使います。
このクサビが、くぼみに対して大きいと埋め込み口を変形してしまいますし、
小さくても毛が固定されないため
ぴったりとはまるようにクサビを切り出すことが重要なんだとか。
また、サイズだけでなく木目も考慮して作成しないと
だんだんとパーツが縮んでゆるくなってしまうというから大変です。
くぼみに合わせてクサビを削っては、確かめて。
1ミリにも満たない薄さで少しずつ削り出す、細かい作業が続きます。
しばらくしてようやくクサビが完成。
毛の束をくぼみにはめ込み、弓の取り替え作業も完成です。

「弓の毛替え修理はバイオリンの数ある修理のなかでも
職人の腕が試される修理だと思います」
と高橋さん。
「作業はシンプルだけど均等に張るのは、感覚に頼る部分が大きいんです。
あと、毛って伸び縮みするでしょ?
梅雨の時期は短めに張ったり、季節によって調整が必要ですしね。
弓の木の強さも1本1本まちまちなので、それぞれの状態に合わせていくためには経験が必要です」
さらに、
「経験があっても、コンスタントに張り替えの修理をしないと感覚も鈍るんです」
では、ここで弓の張り替え作業の一連を動画でもどうぞ。
第5回へつづく〜。































