第7回 正体不明の宝の山。2010年3月16日(火)
川窪さんのお宝として、こんなものも見せていただきました。

引き出しいっぱいにつまった、セルロイド(合成樹脂)の万年筆です。
「万年筆の何が面白いかって、
この一本一本の柄にも現代では失われてしまった技術、
ロストテクノロジーがつまってるんですよ」
今ではもう再現できないってことですか?
「そう、技術が発達した今でも、再現するのは難しい。
その当時の職人だけがもっていた貴重な技術があったんだよね〜。
セルロイドを高熱で熱してから、急激に冷やして作ったマーブル状の柄だとか。
寄木細工の手法で作られたランダム状の柄とか、それは見事ですよ」
川窪さんは、セルロイド製万年筆を見つけては
「これはいったいどうやってつくられたのか」と
その技術研究に熱中していたそうです。
「万年筆の世界には、まだまだ手法や技術で解明されていない謎がたくさんあるんです」
そう話す、川窪さんの表情がいっそう明るくなります。
研究熱心な川窪さんは、もちろんご自身オリジナルの万年筆もつくっています。

オーソドックスな素材のエボナイトを切り出してつくったもの、
竹やトチを素材に使ったもの、
握り馴染みもよい石を装飾に施したものなど。
「小さいころから工具を使って遊んでたけど、
万年筆作り自体は、オヤジの仕事を手伝いだした学生ぐらいからかな。
そこから、仕入れた商品やヴィンテージ製品の修理で勉強しながらひたすら試行錯誤が続いて、ようやく自分なりの作り方ができてきたのはここ10年くらいです。」
子どものころから、今まで
川窪さんにとって万年筆はずっと身近な存在だったようですね。
前回の万年筆修理の続き、後半を動画でご覧ください。
第8回へつづく〜。


































