第6回 使うまでのひと手間が楽しい。2010年3月15日(月)
インク詰まりも解消して、滑らかに書けるようになった万年筆。
「毎日使わない人には、ブルーブラックやブルーがオススメですね。
黒は固まりやすいですから。
ほかにも、ターコイズだったり、バイオレットだったり
万年筆のカラーバリエーションはけっこう豊富でいろいろ楽しめますよ」
と教えてくれた川窪さん。
「これとか。最近はヴィンテージインクにもはまってるんですけど」
戸棚から、川窪さんお気に入りのインクも紹介してくれました。

「手前はブルーブラック、その後ろはラヴェンダー。
ボトルのカタチや紙箱もその時代ならでは。
ボトルのカタチや紙箱もその時代ならでは。
古いので発色も当時とはちょっと違うんですけど、
寝かせたようないい味わいがあるんですよ」
寝かせたようないい味わいがあるんですよ」
「貴重ですよ〜」と、ちょっと嬉しそうに
さらさらとインクを試し書きしてくれます。
「市販のボールペンは買ったらスグ使えるものですが、
万年筆はインクを自分で選んで、自分で注入する手間がある。
でも、このひと手間が楽しい時間でもあり、
愛着のわく作業じゃないですかね」
愛着のわく作業じゃないですかね」
これまでたくさんの万年筆を扱ってきた川窪さん。
さぞかし自分のコレクションも多いのでは?
「確かにコレクションに凝った時期もありましたね。
でも結局ここ十数年使い続けているのはこの1本ですよ」
見せてくれたのはのあまり飾り気のない、黒くてシンプルな1本。
「値段も高くないんですよ(笑)。でも万年筆って使い続けていくうちに
自分の書き癖がついて、手にも馴染んで手放せなくなってくるんです」
修理でも、たくさんの書き癖のついた万年筆を見てきた川窪さん。
万年筆を見て持ち主の職業を言い当ててしまうという妙技も身についてしまったとか。
「ズバリ、当たったときは自分も驚きますけどね(笑)。
ペン先のそり方ひとつとっても握り方、筆圧で変化がでて、
その人が普段どんな風に使っているかがイメージできるんです」
一本に、使う人の個性も現れてるとは驚きですが、
使い続けるうちに自分だけの一本に育っていくと思うと、長く付き合いたくなりますね。
万年筆修理の前編を動画でご覧ください。
第7回へつづく〜。


































