第3回 その手つき、まるで髪結い師。2010年3月31日(水)
次に見せていただく修理は、楽器の弦を弾くために使う弓の張り替え。
まずは、弓の素材である馬の毛を選別するところから。
壁につるされた毛の束には、
カナダ・ヨークシャー・イタリア・スペインといった産地別にまとめられています。
使う毛によっても弾き心地や音色が変わってくるんだとか。
高橋さん、
縮れていたり、腰のない毛をはぶいて弓に使う束をまとめていきます。

目で見ただけでは気付きにくい毛の違いを
選り分けるためには指先での判断が必要とされます。
続いて毛の束をスティック(弓本体)へと取り付けていく作業へ。
束をスティックの片側に取り付けてから、
高橋さんは、明かりに毛をかざして何かを確かめています。

「毛の厚みにムラがないかチェックします。
ここでムラができるとバランスが悪くなって弾きにくくなるんです」
次に、取り出した道具はクシ!
毛を水で湿らせ、クシでといていきます。

「床屋みたいでしょ? この作業で毛の長さにもムラがないように整えていくんです」

シャッシャとくしを滑らせ、紐で束をくくる流れるような一連の手作業は
床屋さんというよりも、髪結い師のようです。
次回も、弓の張替え作業後半をお届けします。
第4回へつづく〜。































