第4回 本の殺人!?2010年2月12日(金)
作業テーブルにはさみやカッター、ヘラなど
手早く道具の準備をしながら岡野さんの解説が続きます。

「簡単に言えば、糸を使わない綴じということ。
昔の本はほとんど糸で縫って製本されていました。
最近は接着剤だけで接着するのが主流になってきちゃってますけどね」
きちゃってる、という岡野さんの残念そうな言葉。
「糸で製本されているもののほうがずっとモチもいいし、修理にも対応がしやすいんですよ」
と、会話しながらも岡野さんの手元の作業は、すでに始まっていました。
あまりにもスムーズな動きに気付きませんでしたが(笑)、
まずは本を解体する作業からスタート。
表紙、背表紙を取り外し、ページをビリビリ1枚ずつはがしていきます。
「これ、1枚1枚はがして解体していくんですか? 結構なページ数ありますけど......」
「本を綴じ直すためには、元の接着剤をよく取り除かないと
接着剤がしっかり着かないんです。
綴じ部分をきれいにするのは結構な手間ですが、重要なんですよ」
はがしては、包丁で接着材をこそげとり地道な作業が続きます。

「以前、乱暴で雑な修理に嘆き持ち込んできたお客さんもいました。
本に対する殺人行為だって。
確かに、大切にしている本が壊れたらいい加減な修理をしたくないですよね」
淡々と作業を続けながらも、岡野さん自身の嘆きも感じられました。
第5回へつづく〜。




































