小林武史によるダイアリー。日々の出来事や、現在進行中のプロジェクトについて、今考えていることなどを綴ります。

Salyuとミーティング

2010.08.04 01:25

今日は久しぶりにSalyuとミーティングをしました。

彼女と会うと、その成長の仕方を不思議に思います。
もちろん最初に会ったときにも
感じていたことではあるんだけれども、
それにしても彼女は自分に授かった声を使って
歌を唄うということに
がんがんピュアになっていっている気がします。

唄うことの訓練も半端なく努力していると思うけれど、
それが全然エゴじゃなくて、
いろんなものを写す触媒みたいになっていっているような......
まぁでも大昔にも、歌を唄うというのは
そういう巫女的なシャーマニズムというか
何かが通過して届けるみたいな役割だったのかもしれない。
想像だけど。
Salyuにはそういうものをすごく感じます。
だけど、そこが強過ぎるから、
ちょっと仙人みたいな、
森の中に住んでいるみたいなことに
思われているかもしれないので、
もっと生身のエモーショナルな、ソウルフルな、
そしてエロい肉体感のある音楽を作っていったら
いいと思っています。

いろいろあったけれど、
もっと全国区、ある意味世界区に
なっていい人だと思っています。


その後、ミスチル映画で僕がやる役割は
ほぼ無事終了した一日でもありました。



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小林武史

音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。映画『スワロウテイル』(1996年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)、など、手がけた映画音楽も多数。2010年の映画『BANDAGE(バンデイジ)』では、音楽のみならず、監督も務めた。03年、Mr.Chilrenの櫻井和寿、音楽家・坂本龍一と自己資金を拠出の上、一般社団法人「ap bank」を立ち上げ、自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざな活動を行っている。