小林武史によるダイアリー。日々の出来事や、現在進行中のプロジェクトについて、今考えていることなどを綴ります。

市民の風車を考える

2009.06.10 14:09

今日は、市民の風車をつくろうとしている人たちを紹介します。
何年か前から、ap bankの監事である
田中優さんを通じて知り合いになったのが、
今から紹介する市民の風車を作ろうとしている団体の
中心人物である鈴木亨さんという人です。

鈴木さんは、NPO法人北海道グリーンファンドの事務局長や、
株式会社市民風力発電の代表を務めている人です。
ap bankで融資をしている「市民風力発電おおま」の風車や、
ap bank fesでもグリーン電力証書を使わせていただいた
秋田の「風こまち」も、鈴木さんが関わっている風車です。

鈴木さん率いる「株式会社市民風力発電」が、
このたび北陸電力と売電契約を結んで
石川県輪島市門前町に11基という大型の市民風車計画、
「輪島門前コミュニティウインドファーム」を進行させています。
詳細は、下記のホームページを見てください。

株式会社市民風力発電
  輪島門前コミュニティウインドファームの紹介ページ
 http://www.cwp.co.jp/wajima/index.html

株式会社自然エネルギー市民ファンド

一人一人のお金の使い方で未来を選択することができる、
というのがap bankを作った考えのもとになっているコンセプトですが、
エコシフトという意味では、この市民風車に投資するのは
非常に明確なお金の使い方という気がします。

ただ、一口の募集金額が50万円という高額なものなので、
ap bankに賛同してくれているみんなにとって、
簡単な話ではないと思います。

でも、僕は彼らと、何時間にもわたって、
今回のこの風車をつくることになったいきさつなどを聞いたり、
実現に向けての可能性を話し合ったりしていて、
彼らが素朴で人間味のある人柄や未来への想い、
共感できるものを感じました。

興味を持ってくれた方は、
ぜひ彼らのホームページを見てほしいと思います。

撮影/小林武史 中国雲南省にて。毎回、1枚ずつ紹介します。

撮影/小林武史 中国雲南省にて。毎回、1枚ずつ紹介します。

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小林武史

音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。映画『スワロウテイル』(1996年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)、など、手がけた映画音楽も多数。2010年の映画『BANDAGE(バンデイジ)』では、音楽のみならず、監督も務めた。03年、Mr.Chilrenの櫻井和寿、音楽家・坂本龍一と自己資金を拠出の上、一般社団法人「ap bank」を立ち上げ、自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざな活動を行っている。