Bank Band with Great Artists
RHYMESTER

ミスチルの興奮冷めやらぬ午後4時20分。Bank Bandと共に早くもオン・ステージした櫻井が叫ぶ----「準備はいいですか!? まだまだ跳べる?? では紹介します......RHYMESTER(ライムスター)!」。その声に導かれて、年頭に復活を遂げた(2007年から活動を休止していたのです)3人=宇多丸、MUMMY-D、DJ JINが登場。ボトムの効いた「ONCE AGAIN」のビートにあわせて、ステージ前の2MCが流れるようなラップを重ねていく。お客さんは腕を上下にバウンスさせ、「言えよホ〜ォ!」、「ホ〜ォ!!」と、盛大なコール&レスポンスも巻き起こった。MCでは「お初にお目にかかります、RHYMESTERと申します。まぁ、おっさんのヒップホップ・グループですよ。歌ってることはだいだい人の悪口か下ネタです(笑)」とスキンヘッドの宇多丸が(いささか自嘲気味に・笑)自己紹介。「今日出てるアーティストの中でいちばん危なっかしいね」とMUMMY-Dも笑いながら、続けてゆったりしたレイドバック・チューン「ちょうどいい」をプレイ。心地よくオーディエンスを揺らして、「次はガンガンあがっちゃってください!」(MUMMY-D)と、最後には超アッパーな「ラストヴァース」で<手を挙げろ! 身体揺らせ!>と再びつま恋を最高潮へ! ヒップホップという音楽の楽しさ/ヤバさを目一杯に届けた、RHYMESTERの真骨頂たるステージだった。
(奥村明裕)
Back Stage Interview
RHYMESTER
――おひとりずつステージを終えた感想をお願いします。
宇多丸(MC)「もちろん出演者全部の中で、いちばん観客に馴染みが薄かろうというタイプのグループだったと思うんですが。後ろにBank Bandががっつりいるんで、お客は好意的に迎えてくれて。もうちょっと"あ、アウェイだ"って感じになるかと思ったんですけど、一瞬もお客につきはなされる瞬間がなかったので安心しました。だから、ただ楽しくできた感じです」
DJ JIN(DJ/Producer)「暑いなかだけど、雰囲気が温かくて。で、とにかくやる側はめちゃめちゃ楽しくできたっていうか。バンドのみなさんも良い形で受け入れてくれて、アレンジも作ってくれて。とにかく、楽しいセッションができて最高でした」
Mummy-D(MC/Producer)「そうね、フェスとかでっかい会場も慣れてきたけど、やっぱりここは、ただのフェスじゃなくて。このアーティストエリアもそうだし、お客さんもそうだと思うんだけど、このフェスの主旨に賛同して集まっているから嘘くさい部分がないよね。そういうのがみなぎっていてすごく、いいなって思う。あとは単純に、やっぱ俺らいつもはターンテーブル使って3人だけでやってるから、あんなメンツでさ......」
――バンドと一緒にやるっていうのは。
Mummy-D「いや、もう、ただのバンドじゃないからね!」
宇多丸「バンドはいっぱいあるんだけど、弾いている人のそれぞれがどうなっているのっていう」
DJ JIN「後ろのみんなの年収を合わせたら、どうなるのかっていうね(笑)」
――年収......(笑)。
宇多丸「年収ですよ! 年収に若干の気後れを感じながらね(笑)。年収圧を背負いながらの、ですから。単純にバックバンドとしても最高級の、贅沢な形でやらせてもらって」
Mummy-D「あんなストリングスやホーンまで揃った、フルオーケストラに近いバンドで歌えることって滅多にないからね」
――その中で、やってみていかがでしたか?
宇多丸「そこは、みなさんスゴ腕だから。全然違うジャンルだけれど、その場でパッと一瞬で。ほとんどリハからこんな感じで、ばっちりでした。バックはもちろん不安要素がないし、お客も温かいし、ピースな雰囲気流れてるじゃないですか。だからいかにして、ここに若干の不穏なムードを注入しようかと。それがやっぱ役割かなと思って(笑)」
DJ JIN「はははは」
宇多丸「ちょっとピリリとはね、入れられたと思うんですけどね。"あれ?"って思わせられたかなと(笑)」