eco-reso talk
- 【eco-reso talk 1】
- 【eco-reso talk 1】その6 どう生きたいかは、自分で考えろ!
- 【eco-reso talk 1】その5 新しい経済VS古い経済
- 【eco-reso talk 1】その4 農業、バイキング、大きな冷蔵庫......
- 【eco-reso talk 1】その3 「お金=幸せ」ではなくなってきた!
- 【eco-reso talk 1】その2 安いものは本当に環境に悪い?
- 【eco-reso talk 1】その1 本音でエコについて語ろう!
- 【eco-reso talk 2】
- 【eco-reso talk 2】その3 作る人、売る人、買う人がつながっていく
- 【eco-reso talk 2】その2 農業は、かっこいい!
- 【eco-reso talk 2】その1 農業やってみたい人、増えてます
- 【eco-reso talk 3】
- 【eco-reso talk 3】その3 私たちの手で、みどりの未来を変えていく
- 【eco-reso talk 3】その2 森林をめぐる問題は人ごとじゃない
- 【eco-reso talk 3】その1 森の元気を取り戻すには
- 【eco-reso talk 4】
- 【eco-reso talk 4】その4 ごみのこと、「どうでもいいや!」にしない
- 【eco-reso talk 4】その3 ごみのリサイクル、その先を考える
- 【eco-reso talk 4】その2 分別したごみ、どうリサイクルされるの?
- 【eco-reso talk 4】その1 ごみ問題、おおいに語る!
- 【eco-reso talk 5】
- 【eco-reso talk 5】その4 「昔は良かった」ではない、これからの食を考える
- 【eco-reso talk 5】その3 食材をセレクトする基準はなんですか?
- 【eco-reso talk 5】その2 日本人の「食の好み」の変化と自給率
- 【eco-reso talk 5】その1 食物の輸入ができなくなると、日本はどうなるの?
【eco-reso talk 6】その4 自然エネルギーへ変わる時代だからできること
今までのエネルギーから、自然エネルギーに。今、まさに変わり目の時代です。私たち一人一人が何ができるか、それを考えるヒントがありました。
司会:高柳恭子(TOKYO FMアナウンサー)
ゲスト:
田中優(環境活動家)
枝廣淳子(環境ジャーナリスト)
江守正多(気象学者)
小林武史
◆自然エネルギー、実際にはどう活用する?
高柳 ap bankのホームページで受け付けていた質問の中に、「今、太陽光、地熱、水力、バイオマスなど、いろいろな自然エネルギーありますが、一番可能性を感じているものは何ですか?」という質問がありました。
田中 自然エネルギーは地域に生まれるものなので、地域の特性に合わせるのがいいですね。たとえば北海道、東北、九州の地域は、風力発電に向いている。それ以外に海の上に浮かべて風力発電するという装置もすでに生まれています。日本は海がすぐに深くなっちゃうんで、他の国みたいに海の中に建てることは難しいんですよ。だけど、浮かべるタイプがもう開発されていますから、そういう形でも出来る。
高柳 地熱は温泉の近くで出来ますしね。
ap bank fes'09にて。田中 そう、地熱は日本にとっては現状の三割くらいまかなえるエネルギーなので、上手く使う必要がある。あと、日本は森が国土の三分の二を占めているんですよ。たとえば家を解体して出る木材は一年間あたり四、五千万立方メートル、それを熱源にすると、今、発電してる電気ぐらい作れちゃうほどの熱量がある。日本の中には地域ごとに適切なエネルギーがあるので、地域の特性を見ながら選んでほしい。都会では他に選びようがないから太陽光発電という感じかな、と思っています。
高柳 小さな地域に分かれて、自分たちの特性にあったものを選んで使うということですね。これから、考えていきたいですね。
枝廣 それから単に温暖化対策とか、単にエネルギーではなくて、もっと社会をよくする行動と重ねていけると思うんですね。たとえば雇用の話がありましたけど、アメリカが風力発電に力を入れているのは、風力発電のタービンを作るには部品工場がたくさんいるからなんです。ということは、風力発電が広がると人々の仕事口が出来る。そういうことをちゃんと重ねてアメリカはやっているし、スウェーデンも森林のバイオマスに力を入れることによって、日本と同じように過疎が進んでいたスウェーデンの山に人が戻って、若者が戻って、今では山に住むのが一つのステイタスだっていうくらいになっている。
日本で温暖化対策を進めるときも、日本の国をどうしたいのかを同時に考えるべきなんです。このまま山林や地方が疲弊したままでいいのか、小さな工場が困っていていいのか。そういうところにもう一度力を作り出していく一つの鍵がエネルギーだと思うんですね。単にCO2対策とか、エネルギーをどうするかよりも、社会をどうしたいからこのエネルギーを選ぶとか、こういう作り方をすることを考えていきたいと思います。
今までのは大きな話なんですが、私たち一人一人で出来ることとしては、たとえば、太陽光発電って今すごく使いやすくなっているんです。うちはマンションなので屋根に載せるわけにはいきませんけど、マンションのベランダにつけられるような太陽光発電もあります。それから私の携帯ストラップには携帯の充電用の太陽光発電がついてるんです。パネルを五時間くらい太陽光に当てておくと携帯の充電が出来る、そういうストラップがあります。
高柳 そうなんですね。
枝廣 今日みたいに暑い日だと、みなさんの帽子の上に小さな太陽光発電をつけておいて、発電した電気で帽子につけた小さなファンを回すというのもいいんじゃないでしょうか。
◆世の中には色々なバリアがある
高柳 江守さん、温暖化の深刻さについて、一言お願いします。
江守 最後に大事な話を一つさせて頂きたいと思います。さっきのスマートグリッドの話とも関係があるんですけれども、アメリカのロッキーマウンテン研究所のエイモリー・ロビンズという...。
田中 江守さんに名前が似ている人ですね。
ap bank fes'09にて。江守 ええ、僕と名前が似ている有名なエネルギー学者がいまして、テレビのインタビュー番組でその人に話を聞きに行ったんです。九月にNHK BSで放送するのでぜひチェックしてほしいんですが、その人は三十年くらい前から自然エネルギーは大事だと言っているんです。自然エネルギーは分散型で出来るし、技術もある。また、十分な量の自然エネルギーが世の中にあって、自然エネルギーにした方がみんな得をするし儲かるんだ、と主張しているんですね。そうすると「今まで三十年も言ってるのに、なぜ普及してこなかったんですか」ってみんな突っ込むんですよ。
その答えとして、彼は「世の中には色々なバリアがある」と言うんですよね。もし、自然エネルギーをやり始めちゃえば絶対にみんな儲かるはずなのに、何かが邪魔している。アメリカの場合は今回オバマ政権になって、カリフォルニアでずっと先駆けてやっていたものが一気に全米に広がって、そのバリアがぶっ壊れたんです。
日本ではまだ厳然としてそのバリアがあるんですよ。保守的な人たちと僕らの考え方がまるで違っちゃっていて、ほとんど対話がない状態だと思うんです。そこで本当はガンガン話をして、どっちがいいかってガチンコで勝負をするべきなんです。それで日本もアメリカのように行くんだとなったら、そうしてみないと、日本はじりじりとこのままの状態が続いてしまうのではないかという焦りが、僕にはあります。
高柳 でも、このようにたくさんの方々がap bank fesに来て下さっているので、これも大きな力の一つですよね。
ap bank fes'09にて。小林 優さんがスマートグリッドや今の現状を説明したように、今まではいろいろなことが上から下りて来てたんだよね。これからは、下からの流れで変えていかないと、本当に戦争が起こったら行かざるを得ない社会が起こりうる。そういう中でたまたま僕たちに大きな試練というか、課題が与えられているんですね。「この時代を面白いと思った方がいい」と優さんが言うのも、本当だろうなと思うんです。日本の何かを変えていくには、小さな思いとか小さなことを繋いでいって、中から変えていくしかないと思っています。
まあ、世の中に絶対正しいなんてことはないんですよ。うっかりしたことも言っちゃうし「政治家にはとてもなれないな」と日々思っていますけれど。もちろんすごい政治家が出て来たら、それは江守さんなのか、優さんなのか、すごく応援したいとは思いますけれど。だけど、日本の中で実行に移していくには、僕はやっぱり一人一人の思いが大事だと思います。






















