「結(助け合い)の心」を大切に。生産地と消費者をつなぐレストランホテル。 
ap bank融資先/第7期&8期取材レポート
<全国生産者会「結」>
「ここには人間が作り出したものがないんです。自然豊かな土地がここの誇りなんですよ」
中村さんはそう話す。
鹿児島では、季節によって様々な農作物が作られている。訪れた5月はちょうど唐イモの畑が広がり、山では健康的な黒豚が走りまわり、鹿児島の自然を活かした美味しい「食」が育っていた。
「だけど、せっかく生産者が良いものを作っても、それをなかなか情報発信できない部分があるんです。だから、消費者を巻き込んで、生産地と消費者をつなぐ役割になれないかと思っているんです」
そこでまず考えたのは、都会の消費者の方々に農業を体験してもらい、地元生産者との交流をはかること。そのための拠点として、自然豊かな山の中に、廃屋を改装して作った農業体験宿泊施設と穫れた食を味わってもらうレストランホテル「森小休」をオープン。
「私は都農交流というのは遠距離恋愛だと思っているんですよ。だから地方の生産者から都市の消費者に対してちゃんとアピールしないと、生産地が廃れていくと思うんです。それで、消費者にここの土地や生産者たちとコミュニケーションをとってもらって、例えばその人は月に一回しかその畑に来れなくても、ここの農地を消費者が購入して、生産者の方に代わりに管理してもらい、その畑で収穫したものを都市部で食べるというシステムが作れたらと思うんです」
この「風土」で穫れる「food(食)」を「職」にしていくことは、地元の新しい仕事にもなり、農村地域社会の回復にもつながる。そのための、消費者と生産者を繋げる、これは「お見合い」のようなものだと中村さんは笑う。
この「結」という名前は、鹿児島・奄美地方に伝わる「助け合いの心」を意味する言葉。ここにある自然とともに生きる魅力を再発見し、助け合いながら、地域も活性化していきたいという願いである。
NPO法人 全国生産者会「結」
鹿児島県・肝属郡肝付町
第7期融資先






