グレート 録っているときには、自分たちの楽器は使っているけれど、なんとなく自分の音じゃないんですよね。「どういうふうになるんだろう? でも、ここはプロデューサーに委ねてみよう」っていう話をメンバーでしていて。そうしたら、出来上がりがあんまりにも良くて。
小林 「最終的にこういうふうになる」っていう接合部分を考えて録るからね。単品で見ていると、木の削り方がいつもと違うから大丈夫かなと思うけれど、こうやって合わせてみると「こういうエッジになってくるのか」みたいなね。僕も(亀田君がプロデュースした新曲を)聴かせてもらったけれど、すごくいい音だったな。マイクも耳にいい感じになっていて。
グレート 声の処理もすごいなと思いました。
鈴木 たぶん風邪気味で、あの曲は録音の時に声が最悪だったんです。3回歌ったら、声がボロボロにかすれてきて。でも、いい音にしてくれましたね。できたものを聴いたら、むしろあのかすれっぽさが好きになったというか。これくらいの哀愁が出ているほうが曲に合っているなと思いました。
小林 亀田君のいいプロデュースマジックが出たということだね。ワンマンライブも観てみたいよね。
グレート 東京では12月にSHIBUYA-AXでワンマンライブをやります。4人で、といいながら、実は9月の頭にドラムが骨折しまして(笑)。でも多分、そのころには復帰していると思うんですが。
小林 なんで骨折したんだっけ?
鈴木 打ち上げです。
グレート 言えないよね、酒飲んで骨折なんて(笑)。
鈴木 大阪のフェスの打ち上げで、乾杯のときに張り切ってジャンプしたら、着地に失敗したんですよ。
グレート くだらん理由なんです。
小林 ドラムはね、バカが多いんですよ(笑)。
グレート 基本的にどのバンドを見てもそうですよね、ドラムがオチになっているっていう。でも、多分これがバンドを長く続ける秘訣でもあるんですよ、実は(笑)。